陸上自衛隊東部方面・元総監 泉一成(いずみ・かずしげ)氏の「ロシア・スパイ事件」に新展開か? 現役大物自衛官も関与というのはホントか?

陸上自衛隊の元最高幹部の一人、泉一成・元東部方面総監が、ロシアのスパイに対して情報漏洩行為を行なったために、警視庁公安部が、自衛隊法の守秘義務違反で書類送検する方針だ、ということは、このブログでも、取り上げました。

「Business Journal 」が、引き続き取り上げているので、その記事を参考に、本ブログでも取り上げたい。

【事件の概要】
東部方面総監という陸自ナンバー3の地位にあった泉一成氏が退職後の2013年(平成年)5月、ロシア大使館付武官でロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)のスパイであったコワレフ大佐に、「普通科運用教範」と呼ばれる戦術テキストを手渡したという。
この点について、国会で「安保法」案の審議中であった今年6月に公安当局が明らかにし、一部、
報道されたが、「安保法」の国会審議中であったため、官邸が公安当局の捜査を抑えたと思われる。

ところが、11月21日、この情報漏洩行為が、自衛隊法の守秘義務違反に当たるとして、泉一成・元総監、その他部下など5人の自衛官が、書類送検された(新聞各紙)。
 
【Business Journal 編集部の見立て】
「Business Journal 編集部」の見立ては、公安警察vs.防衛省の戦い。
つまり、警視庁公安部及び警察庁vs防衛省の戦い。
第一幕(11月21日まで)》
泉一成が、ロシアのスパイ(ロシア武官協力者)であり、警視庁公安部は、これを暴き、書類送検をして、警察が勝った、というものだ。

(以下、Business Journalから要旨引用)
 事件をめぐっては、問題となったテキストについて、隊員であれば誰でも入手できるために「秘密漏洩」ではないという陸自側の主張と、その内容が「実質的な秘密」で自衛隊法の守秘義務違反に当たるという警視庁公安部の主張が真っ向から対立していた、という。
また、この対立の背景には、官房副長官補や国家安全保障局(NSC)のポストをめぐる防衛省と警察庁の利権争いがあったとも指摘されてきた。
 結局、この防衛省と警察庁の利権争いについては、泉元総監と泉氏にテキストを渡した陸自関係者を書類送検するということで警察の勝利で決着がついたかのように見えた、という。

第ニ幕
ところが、公安担当記者によれば、第ニ幕がある、という。即ち、「現役の大物自衛官が送検される」という。

その大物自衛官とは、誰か?『陸上自衛隊富士学校の学校長』だ、という。
送検する根拠は、何か?
泉氏が、コワレフ武官に手渡したテキストは、泉氏が「現在の富士学校長」に頼んで入手したものだという。つまり、泉一成氏は『陸上自衛隊富士学校の学校長』に依頼して教範を入手し、その教範をロシア武官に譲渡したことになる。したがって、『現在の富士学校長』は、自衛隊法の守秘義務違反の幇助または共同正犯に当たる。
泉氏は警視庁の事情聴取でも、陸上自衛隊の要となった元部下の関与については供述しなかったようだ。自衛隊という組織内の「信義」を守ったのだろう。しかし、最終的に携帯電話やメールの履歴から『富士学校長』の関与が発覚した模様だ、という。
なお、その『現在の富士学校長』は、泉氏が、東部方面総監の時の部下だという。
(以上、要旨引用、終わり。内容を改変しない限度で、まとめた。)

【私のコメント】
もしこの情報が正しいとしたら、大変だ。

記事の言うとうり、『陸上自衛隊富士学校』は、一般には馴染みがない。しかし、この『学校』とは、陸上自衛隊の歩兵、砲兵、戦車という陸上作戦の基本となる兵科の教育や訓練、研究を一手に担う、陸上自衛隊の要の部署だ。その学校長ともなれば、1万人の部下がいる師団長を経験した将官が就くポストで、陸上自衛隊の花形とされている。

では、この記事の情報の精度について検証してみよう。自衛隊のHPで公開されている情報からみる。
まず、今の『富士学校の学校長』について。

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防衛省富士学校HPより。

この続きは、また書きます。

以上、Business Journalを参考にしました。