〈不破哲三氏(85)〉政権の中心の人が「あらい」「劣化している」

自民党の政治が荒くなっている」「中心に立つ人が自己陶酔型で後先(あとさき)考えない」と不破哲三氏が「日刊スポーツ」のインタビューで語っている。

最近、中曽根康弘政権当時の国鉄分割民営化のプランや瀬島龍三氏の本を改めて読んでいる。そうすると不破哲三氏の感覚に共感する。
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昭和50年代60年代は、どんな荒れた時代か、と思っていた。
中曽根康弘氏の「不沈空母」発言、日本の対米従属の深化が進んだ時期だった。国内では、国鉄分割民営化に表れるような財界主導の労働現場、国民の生活を切り捨ての思想と行動が進んだ時期だった。
しかし、自民党にも厚み深みがあったと改めて思っていた。
中曽根康弘氏のブレーンの瀬島龍三氏は旧陸軍参謀で戦争を経験しソ連での抑留を経験して帰ってきた。戦争の酷たらしさを前提として、それでも、軍事、武力を考える、姿勢はあった。日本保守の人たちにも厚み深みがあった。今は、それがない。なぜか?
単純に「指導者層の資質が衰えた」のではない。おそらく、日本資本主義自体が劣化し拡大の余地が少なくなっているところに「危機」がある。ソ連なき後特に、中国に市場(労働市場も含め)を求め日本資本主義が一定のメリットを受けてきたのが、剥がれ失われようとしている中での、財界、財政当局、日銀総裁の焦りが出て、その反映として、安倍氏のような知性なき、日本と日本の人びとを愛していないヒトが政治指導者として登場しているだけのことだろう。
厚み深み、懐ろが深いものを持てないほどほど、日本資本主義の発展の余地がなく、焦りだけが中枢の人たちにある。その表現が安倍晋三なだけだ。これだけ少子化が進み、先々の展望が人びとから失われているのに、まだ、上から目線で「女性活用」「一億総活躍」と言って年金切り捨てなどを計画している。これが、今の日本社会の状況だろう。
このあらい政治、人を人とも思わない世の中を変える方向、方法は…………。

特権でなく、われらの自由を。不可侵、被不可侵。

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第1回インタビュー(日刊スポーツ12月22日)
第2回インタビュー(日刊スポーツ12月23日)