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〈宇宙の軍事化反対〉宇宙開発は平和のために(第1回)

台風が去った夏の星空は綺麗だ。そして「宇宙」はかつて憧れだった。
しかし今、宇宙空間も「軍事化」し「日米宇宙同盟」と「軍産官学共同開発」の「場」になっている。

安全保障の名による軍事化への道が推し進められ、「平和路線」だった日本の宇宙開発は安倍政権と日米軍事同盟の下で軍・産・官・学の共同開発に急進展している。
その実態を池内 了『宇宙開発は平和のために〜宇宙の軍事化に乗り出した日本』(かもがわ出版刊。2015/5/15発行)が明らかにしている。

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8月18日の讀賣新聞には、『衛星・宇宙ゴミ常時監視…防衛省 新システム構築へ』という記事が一面に掲載されていた。
(要旨)
 宇宙空間では、運用を終えた人工衛星や、人工衛星の破壊実験、衛星同士の衝突などにより、「宇宙ゴミ」がこの10年間で約2倍に急増しているという。宇宙ゴミと衛星が衝突すると人工衛星の機能が失われる危険性があるという。
  そこで、防衛省は、人工衛星宇宙ゴミなど宇宙空間の状況を常時監視する新システムを構築に着手するという。
 防衛省が今年度中にレーダーや光学望遠鏡を活用したシステム全体の設計を行い、2017年度から運用システムや、宇宙を監視するためのレーダーなどの整備を開始する。新システムは22年度までの稼働を目指している。防衛省は今年度予算にシステム設計費として約2億円を計上している。

「衛星の監視は、各国では軍が主体となって行っている。長距離通信、戦闘機・無人機の運用、地上監視、ミサイルの誘導など多くの作戦を衛星に頼っている。特に米国は軍事衛星に依存したシステムを構築している。「日本はこれまで、宇宙航空研究開発機構JAXA)の光学望遠鏡などを活用してきた。」

「日本は北朝鮮の軍事施設などを偵察する情報収集衛星による観測を続けているが、弾道ミサイル発射などの突発的な事態では、米軍の早期警戒衛星や偵察衛星に依存している」。
「こうした衛星が破壊されれば、日本の防衛上、深刻な事態になりかねない」(笑)。したがて防衛省は新システムの構築と並行して米国との情報共有体制の整備を進め、米国の持つ全世界的な監視網のうち、東アジアについて日本が補完することも想定している。」(日米宇宙安保体制❗️の構築を目指すということだ)
 「新システムの構築は、対衛星兵器の開発・配備を進める中国の動向に対応する面もある。」(中国に「対応する面もある」という讀賣新聞的お知らせ。脅威❗️=軍・産・官・「報」連合体制)

(カッコの中は私のコメント)(讀賣新聞終わり)


ここには、まさに池内 了が指摘している軍産官複合体の計画が進行していることが示されている。

池内 了『宇宙開発は平和のために〜宇宙の軍事化に乗り出した日本』
(目次)
序章 憧れだった宇宙開発は今

第1章 宇宙への憧れ

第2章 世界の宇宙開発の歴史

第3章 日本の宇宙開発の歴史
           第一期 1954年から1969年まで
           第二期 1969年から2003年まで
           雲行きの変化
           第三期 2003年から2012年まで
            第四期 2012年から現在まで〜軍事化路線の進展
第4章 軍事化が進む日本の宇宙開発
           平和路線からの出発

            宇宙開発事業団の発足 
            平和路線への干渉
            武器輸出三原則
           宇宙の軍事利用の本格化
           新「宇宙基本計画」
第5章 急進展する軍産学共同とJAXA(ジャクサ)
          JAXA防衛省の協力体制
         宇宙に関する包括的日米対話 軍学共同の動きー「技術協力」
         デュアルユース問題〜民生と軍事の両方で使える技術
         東大の動き
         ISASの将来  

終章 宇宙開発は平和のために
国連の活動 軍需産業の問題

最後に
あとがき

著者/池内 了 (いけうち さとる) 1944年生まれ。天文学・宇宙物理学研究者。