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雑誌『法の支配』が元最高裁判事・藤田宙靖氏の論文の掲載を拒否した

憲法改正 南スーダン

『法の支配』という雑誌が、一般財団法人 日本法律家協会という団体から、季刊で出されています。

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 この雑誌を出している「日本法律家協会」は昭和27年(1952年)、裁判所、検察庁弁護士会、法学界の4者により、「相互理解と協調の精神」で「民主的な司法」を実現するタメに、作られた団体です。

  この協会は以後、「ハジメの理念を忘れず、着実に歩んで来た」そうです。「60年の時を経て、社会は文明化し、グローバル化して、人々の価値観が多様化」したので、さらにその任務を遂行するそうです。

  ではこの協会のハジメの理念とは何でしょうか。

 この日本法律家協会は、イギリス法で形成されてきた『法の支配』を実現するための団体ではありません。

 アメリカが朝鮮戦争で軍事力を行使し、中国を押さえ込み、ソ連に対して冷戦を仕掛け、核の支配を正当化する中で、日本の「法律家」は、アメリカの法律家と一緒に『法の支配』と言う言葉をやたら使っていたのですね。

  また当時、国内的には資本による生産性向上運動、石炭産業の整理などを推し進め、他方、戦後労働運動を弾圧する中で、『法』『秩序』という名の支配を貫徹するための法律家団体でした。

 この協会は一貫して日本の中枢の意向を反映して国民の方は向いていませんでした。『法』の名で国民を押さえ込む機能を果たしていました。

  ところで最近、この「日本法律家協会」が出している雑誌『法の支配』で、 元最高裁判事・東北大学元教授の藤田宙靖氏の「安保法制に関する論文」の掲載を拒否したそうです。藤田論文が「安保法制」を批判したものだから載せないということのようです。

 藤田宙靖氏は行政法学者として有名で、最高裁判事になるくらいの方ですから、別に「革新的」でも、世に言う《反日》でも、況や《左翼》とやらでもございません。
  このような「身内の批判さえ」封じ込めて作った「安保法制」というのは、彼らのうちうちでも、あまり評判がよろしくないのですね。

『法の支配』という雑誌で元最高裁判事の論文が掲載拒否されたということが、この話の笑いどころ・壺です。

 

www.asahi.com

  因みに言っておきたいのは安保法制とは、『軍事行動基準法』『軍事行動範囲拡大法』です。(「戦争法」というのも少し不正確です)。何処かの国に『法の支配』の説教するのもいいですが……。 『支配』層のうちうちでもう少し議論して、マトモなものモノ『法』を作ったらよかったでしょうに。

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一般財団法人 日本法律家協会のHPから