小西誠「反戦自衛官」の講演から…「南西諸島への自衛隊配備反対 …再び沖縄を捨て石にするな」

反戦自衛官、軍事ジャーナリスト小西誠さんの講演会が大阪であった(ようだ)。「ようだ」と言うのは、この講演会は6月29日に開催されたようだが開催の情報・内容を知らず、数日前にこれらを知り講演記録を読んだからだ。

この講演の内容はとても重要だ。南西諸島への自衛隊展開について危機感を感じている。

しかし広く問題にされていない。この講演記録にあるように右サイド、自衛隊関連のサイト雑誌などでは大きく取り上げられている。とてもその状況は危険だ。だからこの講演の記録をupしておく。

また、この南西諸島での軍事力増強問題については私のブログで触れている。

参照頂ければ幸いだ。

私の「離島防衛」記事については「南西諸島」というキーワードを入れて検索すれば、ずっとこの問題を追っていることが分かると思う。

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小西誠『西南諸島への自衛隊配備 反対 再び沖縄を捨石にするな』講演記録

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【南西諸島への自衛隊配備強化】(現状)
与那国島には、二〇一六年沿岸監視隊が一六〇人、それと三カ所に基地が出来ており、航空自衛隊移動警戒隊五〇人が配備されている。ミサイル攻撃を防ぐために移動式になっているという。


石垣島には、一九年度以降約六〇〇人規模の警備部隊とミサイル部隊を配備することになっている。二〇一七年平得大俣地区に通知されたという。市長が今まで避けてきた住民説明会が開かれたが、低調だった。 


宮古島には、一九年度以降に八〇〇人規模の警備部隊とミサイル部隊を配備、さらにミサイル指揮統制部隊約二〇〇人を配備する。千代田カントリー地区のレーダーは居住地を向いていて、強烈な電波障害をもたらすことが心配されている。巨大な弾薬庫がある。


奄美大島には、二〇一八年度末までに警備部隊とミサイル(対空・対艦)部隊二カ所五五〇人規模で配備。また、航空自衛隊移動警戒隊を五〇人配備する。さらに、奄美大島は事前集積拠点となっており、南西諸島での戦闘のために必要とされる全ての物資を集積する計画だ。いわゆる兵站基地である。瀬戸内町節子地区などでは、市街地で訓練が行われている。


また、離島間を飛ばす超高速滑空弾が開発されている。


沖縄本島では、陸上自衛隊第一五混成団が旅団に昇格(二〇一〇年)して、現在二二〇〇人に増強。航空自衛隊は第九航空団に昇格。F15を四〇機、早期警戒機E2Cを四機体制に。南西航空混成団は南西航空方面隊に昇格し、一〇〇〇人増強。海上自衛隊は潜水艦部隊の増強(一六隻から二二隻に)。護衛艦四七隻から五四隻に、一個護衛隊の増強。イージス艦六隻から八隻体制へ。
沖縄本島自衛隊は、六三〇〇人(二〇一〇年)から、八〇五〇人(二〇一六年)に増強し、中でも航空自衛隊が大きく増強されている。

 

【九州・佐世保に日本型海兵隊が配備】
陸上自衛隊相浦駐屯地の西部方面普通科連隊(現在六六〇人)に、三〇〇〇人の水陸機動団の編成と旅団への昇格。オスプレイ一七機の導入、水陸両用車五二両の配備。


三個連隊の編成のうち一個連隊は今年度中に相浦に配備、三個連隊はキャンプハンセン、一個中隊がキャンプシュワブにという計画だ(統幕「日米の『動的防衛協力』について」)。


整理をすると
米軍基地訓練場全ての日米共同使用による露骨な「対中戦略」の打ち出しとそのための最初の南西シフト体制が策定されたということだ。

 

【「島しょ防衛」と対中国軍事作戦】
二〇一〇年のQDR(米国の四年ごとの国防計画の見直し)で、導入された対中国封じ込め戦略で、日本の『動的防衛協力』に反映され、南西シフトが策定された。


島嶼防衛戦は限定海洋戦で、日米ガイドラインにある。在日・在沖米軍はグアム以西に撤退し、限定戦の主体は自衛隊だ。琉球弧で中国を東シナ海に封じ込める。冷戦後日本は北方重視から南西重視に全面的に転換した。言葉を変えれば、新冷戦ということになる。安倍首相は、英文の「インド太平洋戦略」を発表した。これは、米国のシンクタンクにつくらせて発表したもので、中国封じ込め戦略だが、あまり注目されなかった。


中国の軍事的優位はなんと言ってもミサイル網だ。だから、米軍も一旦撤退し、初めは日本に戦闘させて、様子を見て後で出て行くという戦略だ。島嶼防衛戦は、沖縄戦がそうであったように住民混在の防衛戦であり、自衛隊の研究文書のすべてが住民避難は困難だと分析している。


この限定海洋戦争は、限定的局地戦争だが、繰り返されるたびに本土を巻き込む戦争に拡大する。つまり、沖縄戦がそうであったように、限定海洋戦争は周辺地域沖縄を捨て石にする戦争だ。もともと琉球弧全体は、沖縄戦以前は非武装地帯であった。ものすごい変わり様だ。

 

別の視点から見ると、

中国の東沿岸、韓国、日本には一〇〇発を超える原発があるから、そもそも戦争など無理なのだ。

撃てば何発かは原発に必ず命中する。攻撃するのに核は必要ではない。

先進国間の戦争はやろうとしても無理だ。だから、戦場は発展途上地域にならざるを得ない。

産軍共同体のための軍拡には、対北朝鮮では規模が小さい。対中国でなくてはダメだ。

そのようにして南西戦争が構想されている。

(しかし)米中は本格的な戦争はしない。戦争を輸出していく。この戦略に日本が繰り込まれていく。

 

でも、今だったらまだ止められる。

メディアは南西諸島の状況を取り上げない。安倍政権もメディアを挑発しないように、中国を刺激しないように、基地建設を粛々と進めている。

日本の右翼はよく知っている。彼らの関係の軍事雑誌を見ているから。

毎日・朝日はほとんど取り上げないから、左翼・革新系は知らないということで、ねじれ現象が起きている。          (T・T)

(太字はかえる。)

出典:週刊「かけはし」2018年7月16日号(T・T)氏のまとめを拝借した。

 

 

iwj.co.jp

以下参照下さい。

ここも。

【2018・9・10追加】

以下講演記録の全文です。追加するのを忘れていました。万歳岬さんに投稿をお約束しておきながら遅くなり失礼致しました。遅いとのご注意を下さりありがとうございました。人にはあやまちをおかす権利がある - banzaicの日記

第19回講演会 『再び沖縄を捨て石にする南西諸島への自衛隊配備』 – 関西・沖縄戦を考える会