反天皇主義者と天皇主義者

   天皇制という言葉は32テーゼで使われています。治安維持法(1925年) の中では「国体」という用語が使われています。天皇主義という言葉は多分「天皇制」 よりあとから使われ始めたのではないでしょうか。ただ少なくとも1960年代後半、70年代には使われていましたし、70年代後半の僕の学生時代には使われていました。

    どう使われていたか。少なくとも僕の周りでは「反天皇主義」 つまり社会のコントロール(統治・支配) のあり方に批判的な人たちが批判対象である支配的勢力に対して「 それは『天皇主義』だ」と批判する用語として使っていました。 少なくとも僕の周りではそうでした。

    80年代、90年代、そして2000年代以降その後事態は変わります。途中経過は省略しますが、現在の統治・ 支配のあり方を肯定さらに積極的に支持する「インテリ」(笑) や従前「天皇制」や社会の在り方に批判的だった人たちの中で「昭和天皇今上天皇」は「 自民党政権・財界のやり方に抗して 「新しい」モノを生み出し新しい「<制度>設計をなされ」、 戦後慰霊の旅をお続けになられ、その「象徴」 としてペリリュー島にも最後の慰霊の旅をなされ、「先の大戦」( 大東亜戦争のことです)の「反省」を「お示し」になられ、「 日本国民の象徴」としてふさわしい行動を「お示しくださった」 と評価する一連の論者、朝日新聞の一部論者がおります。 このような「風潮」 論調に対しては何をもうさんか、です。口の悪い人なんかは天皇主義者がケツまくってきたないケツぬぐいをしてるのを見せられるのはかなわんと言います。「〈新しい〉改憲論」「 アイヌ〈新〉法」……〈新しい〉ものにはもうアキタわ、酷すぎて、お上手過ぎて。けだし結局支配統治の方法の焼き直しだからです。しかし着々と実現中。「制度疲労」 と云われていたのを人(「登場人物」)が変わり焼き直しです。近衛政権当時の(僕は生まれていませんので文書や映像でしか知りませんが)『新体制』(1940年、昭和15年)、バスに乗り遅れるな、と同じことです。「天皇主義者」は更新(アップデイト)し続けるでしょう。そして天皇主義者という言葉が戦前の天皇中心主義、「皇国主義」と違う意味を持ち現在の社会をコントロール仕組みを指す用語・感覚です。これらを歴史から学びとり克服する必要があると考えています。

(790字)2019/0506/1017。加筆1004文字。加筆1147文字。

(注追記)本文中「朝日新聞の一部論者」と記載したが具体的には、例えば山口 一臣氏(THE POWER NEWS編集部)などを指す。同氏は元朝日記者1961年生、早稲田大学第一文学部卒。

(注2)毎日新聞も同じ傾向、論調。同紙の読者は注意されたい。マア気がつかんだろうが。

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